冨田勲との出会いにより生まれた、宇宙の壮大なお伽噺
【おすすめ!私の1枚】
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[収録曲目]
1.巨大な幾何学模様 2.宇宙の歌 3.花祭り 4.砂漠に埋もれた都市 5.大地の恵み 6.アンデスにこだまする霊音 7.パルサー 8.直線
発売日:1994年12月1日
製品番号:SRCL3103
発売元:Sony Records
▼鼓童メンバー 齊藤栄一▼
僕にとって冨田勲さんと云えば、子供の頃大好きだったアニメ「ジャングル大帝」の音楽を作った人(私の両親は「新日本紀行」が心に残っているそうですが)。そんな雲の上にいる様な方と一緒にCDを作ることができるなんて夢のようでした。でも佐渡にいらした冨田さんは、何処にでも居そうな気さくなおじさんと云った感じの方で、緊張せずに稽古できたのを覚えています。
アイディアを思いつくと目をキラキラッとさせて「今こんな音出せますか? こんなリズム叩いてもらえますか?」って僕達の所へやって来る。だけど急かされている感じは無く、普段CDを作る時とかけた時間は変わらないはずなのに、ゆったりとしたレコーディングだった様な気がします。
一番覚えているのは「花祭り」と「巨大な幾何学模様」の掛け声の録音シーン。「花祭り」の太鼓のパートが終わった時、祭りだから〈ワッショイ〉の掛け声も入れることになり僕が纏め役に。4拍子→3拍子→4拍子という流れですが、不思議とスラスラとアイディアが浮かび、即、録音。
「巨大な幾何学模様」では僕一人だけ呼ばれて、ほぼ完成した「巨大な…」を聴きながら、感じたまま声を出して、と云われて、その通りにしたら一発OK! このCDの録音は、波長がピッタリ合ってたんだよなぁ…。
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7曲目『パルサー』の効果音で、「暴走族が車から空き缶を捨てる音が欲しい」と相談を受け、僕が推薦したのは斎藤秀之君と新井武志君。こちらも即、採用でした。